QNAP TS-109 をカスタマイズする日々が続くが、今日は BitTorrent のクライアントをインストールした。もともとTS-109 にはBTクライアントが載っている。BitTornadoというPythonで書いたものらしい。しかし、公式フォーラムを読んでいるとrtorrent というソフトとWEBインタフェースを載せるやり方があり、そちらの方が今時のかっこいいインタフェースでしかも表示できる情報の量が多いので、インストールしてみることにした。公式フォーマルの情報ページは以下である。
[Howto] rTorrent + web client (rtgui or wTorrent) on TS-x09
まずいきなり、ipkgのインストール方法を書いたページと、rtorrent のインストール方法を書いたページを読めとある。ipkgはすでにインストール済みなので、rtorrentをインストールする。rtorrentは要するにLinuxで動くBitTrrentのクライアントでキャラ端で動く貧弱なインタフェースがついている。
インストールといっても ipkg install rtorrent とするだけで終わりである。同時にscreenをインストールするのはTelnetやSSHでのTS-109 へのログインから抜けてもrtorrentのプロセスを残しておくためである。
rtorrentのインストールが終わったら設定ファイルを書く。/opt/etc/rtorrent.rc を編集して、ダウンロードフォルダと.torrent ファイルフォルダを設定する。ここで注意しなければならないのは、rtorrentはchroot環境で動かすので、chroot環境から見えるパスでなければならないということである。/share/Qdownloadにダウンロードしたければ、chroot環境でのQdownloadへのパスは /mnt/ext/Qdownload なのでそのように書く。(追記:chroot環境で動かさなくてもよくなったので /share/Qdownload でもよいと思う。未確認。)
そして、screen を動かしその中のShellでrtorrent を動かす。適当な.torrent ファイルを探してきて、無事動くことを確認する。確認できたら次はWEBインタフェースをインストールする。WEBインタフェースは rtgui というものと wtorrent というものの2つをやってみたが、結局、wtorrent しか使っていない。
まず、lighttpdをインストール。その後、
/opt/etc/lighttpd/lighttpd.conf と /opt/etc/rtorrent.rc を編集する。rtorrent.rcを編集しているのでrtorrent の再起動が必要である。
ts-109の起動時に実行される autorun.sh に次のような行を追加している。(最後の行で、rtorrent を chroot 環境で動かしていたがこれは不要になった。動作未確認)
# for rtorrent
chroot /share/HDA_DATA/optware/opt/sbin/lighttpd -f /opt/etc/lighttpd/lighttpd.conf
/opt/bin/screen -dmS "torrent-box"
/opt/bin/screen -S "torrent-box" -X screenchroot /share/HDA_DATA/optware/opt/bin/rtorrent -n -o import=/opt/etc/rtorrent.rc