普段、音楽は机の上に置いたBOSEの101 Italianoという大昔のスピーカーで聴いているのですが、低音に物足りなさがあり、サブウーファーを買いたいと思っていました。今回、FOSTEXのPM-SUBmini2というアクティブ・サブウーファーを買って机の下に置いてみました。結果は大成功で締まった低音が良く出ていて全体としても自然で大満足です。
BOSE 101 Italianoは80Hzくらいから下がだらさがりになるようなのでPM-SUBmini2のクロスオーバー周波数を80Hzくらいに設定しました。”80Hzくらい”というのは、クロスオーバー周波数のつまみは60Hzから150Hzできざみが8つなので1目盛り10Hzだとどうも計算が合わないのですが、60Hzから目盛り2つ分上です。PM-SUBmini2 自身のボリュームはちょうど真ん中にしてみました。
これで聴いてみるとなんだかいい感じなのでしばらくこの状態で聴いていました。
いい感じ、といっても今までと比べたらそりゃどんな設定でもいい感じなのではないかと思います。そこで、もうちょっとちゃんと調べてみようと思い、音圧計なるものを買って測定してみることにしました。音圧計を調べてみると安いものは2千円以下からありますし、高い物は数万円します。スマホのアプリにもありそうな気がしますが、それなりにちゃんとしたものがいいだろうと思い、AS824という音圧計を買いました。SmartSensorという中国のメーカーのもののようです。価格帯で適当に選びましたが安いものでも同じだったのかもしれません。よくわかりません。
さて、普段、音楽を聴いているときのだいたいの位置にカメラの三脚を置いてその上に載せてみました。
ネットからテスト用の音源を探してダウンロードしました。今回はこのサイトを使わせていただきました。
まずは現在の状態のまま測ってみます。PM-SUBmini2は40Hzまで出るはずですが、40Hzは私には音として聞こえませんでしたし、測定もできないようでした。そこで、50Hz、80Hz,100Hzの音をそれぞれ出力して、それらがほぼ同じになるように調整してみようと思いました。測定してみると100Hzから下は徐々に音圧が下がっていて低音が出ていないことがわかりました。そこでまずサブウーファーのボリュームを最大にしました。
この状態でいろいろな周波数の音圧を測定してみると、こんな感じになりました。
40 50 80 100 200 400 800 1K 2K 3K 4K 5K 6K 7K 8K 9K 10K 11K 12K (Hz)
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– 51 59 58 58 64 60 60 58 51 44 54 60 58 48 52 60 55 34 (dbA)
後で気がついたのですが、この音圧計の測定範囲は8.5KHzまででした。9KHz以降は正しくないのかもしれません。
これをできるだけフラットにするためにROONのDSP機能を使って補正をかけることにしました。
この状態で音楽を再生してみました。なにやら低音がものすごいことになり、ベースの音が響きわたります。JAZZのベースの演奏で、こういう音程で弾いていたのかということに気づくなど確かに今まで聴いていなかった音が有ったのだなということがわかりました。ところが、たいして大きな音で聴いていたわけでもないのに家全体がボンボンと響くらしく1階にいた家族からやんわり指摘されてしまいました。
やむなく低音は控えめにして聴いております。中高音部に関しても意外とでこぼこしていることがわかりました。これを補正するとなんとなくカラっとした明るい音になります。補正を止めると少ししっとりした落ち着いた音になります。どちらが良いということもなく好みの範囲で有るように思います。