私はもともと撮った写真を Phoroshop Elementsで管理しています。Photoshop Albumだった頃からのユーザです。昔はPCのHDDに置いていましたが、NASを使うようになってからはそこに置いています。
2011年の夏に思い立ってすべての写真をFlickrにUploadしました。 その時はバックアップのつもりでUploadしました。もちろん、ローカルでも毎日別のHDDにバックアップはしていました。
最初はバックアップのつもりでほぼすべての写真を非公開にし、撮ったままの状態で置いていました。
ところが、少しずつ写真を整理していって公開できる物は公開し、フィルムスキャナーでスキャンした写真の傷を直したり、トリミングしたり、明るさやカラーバランスを調整したりしているうちに、PCローカルとFlickrとで二重管理のような状態になってきました。
写真の補正などはPhotoshop Elementsがだんぜん便利ですが、タグ付けや検索はFlickrが便利です。気持ち的にはPCローカルがマスターデータのような感覚を持っています。タグ付けはFlickr側で行っています。Exifフィールドにあとから位置情報を付加することもやっていて、それにはPicasaとGoogle Earthの組合せがとても便利です。
そうすると Flickrのデータに格納されているタグをローカルに持ってきたり、PCであとから付加した位置情報をFlickrにUploadしたくなります。Flickrにも位置情報を付加する機能がありますが、地図が貧弱すぎてGoogle Earthとは比較になりません。
そこで本題ですが、Flickr用のアプリの中から、FlickrMetadataSynchrというPC用のアプリを見つけて使ってみました。とても簡単にメタデータを同期してくれるので気に入りました。素晴らしい!
Flickrのset名とPC側の対応Folderを指定してワンクリックするだけで勝手に同期してくれます。個別の写真の対応は勝手に見つけてくれるようです。対応するペアが見つかった写真についてだけ同期するので完全にデータが揃っていなくてもOK。細かいことは気にしなくても大丈夫です。
同期するデータは、
・Title
・Description
・Tags
・Author
・GPS location info
・Date and time at which the image was taken
・Last updated date and time
となっています。
対応フォーマットはJPEGのみで、メタデータフォーマットはEXIF,IPTC,XMPに対応しています。同期は双方向に行われ、同期するとPC側ではファイル内にタイトルやタグのデータが書き込まれます。
実はこのソフトの作者がやりたかったことは、画像のメタデータはデータ自身に持たせるということで、これにより画像ファイルのポータビリティが向上します。Flickrで別に付けたタイトルやタグやDescriptionがファイル内に書き込まれるわけで、これが一番すごいことかもしれません。
PC側では今時の画像関連ソフトならExifやXMPといったメタデータを扱うことができます。WindowsのエクスプローラーもPhotoshop Elements も PicasaもみなOKでした。
使い方を簡単に説明します。ダウンロードして解凍し、適当な場所に置きます。インストール作業は不要です。FlickrMetadataSynchr.exeを起動するとソフトが立ち上がります。FlickrのAPIを使うので最初だけ認証が必要です。
Select a Flickr photoset: のところから Flickrのセットを選択し、Select a local folder: のところから選択したセットに対応するフォルダーを選びます。ネットワークフォルダーには対応していないので、私はNASのデータを一旦、C:に移して同期させてから NASに戻すといった作業が必要でした。
デフォルトではSettingsのSimulate updating metadataにチェックが入っていて、このままだと動作をシミュレートするだけで実際には同期されないのでチェックをはずしておきます。
あとは、Syncボタンをクリックするだけです。