F-Secure Anti-Theft for Mobile で遠隔ロックしてみた

F-Secureというところが出している、Anti-Theft for Mobile というアプリを使ってみました。紛失・盗難時にSMSを使ってリモートロック・リモートワイプ・位置検出をするアプリです。Android Marketには無いのでダウンロードは以下のリンクから。

http://www.f-secure.com/ja_JP/products/mobile/anti-theft-for-mobile/index_main.html

このアプリは、Mobile Security for Android というセキュリティ製品の盗難・紛失時に使う機能だけを無料で使えるようにしたアプリです。フル機能版の機能をマスクしたような作りになっていますので、使えないメニューがあったり、購入へ誘導するメニューがあったりします。

インストールして起動すると、設定ウィザードが実行されます。ライセンス条項への同意をするとサーバにライセンス認証を行い、セキュリティコードの設定画面になります。ここで設定したセキュリティコードを使って遠隔操作します。例えば、端末をロックしたいと思ったら、

#LOCK#<セキュリティコード>

というメッセージをSMSで送ります。

新しいセキュリティコード欄とセキュリティコードの認証欄に同じ文字列を入れて、セキュリティコードを登録します。次に、信頼済みの電話番号を入れます。ここで入れた電話番号が、端末のSIMが変更された時にSMSで通知する時の宛先になります。

これで設定完了です。実際にリモートロックを試してみました。別の携帯からSMSを送ってみます。すると、確かに画面がロックされました。
そして、端末がロックされたことを通知するSMSが返信されました。SMSには端末の位置情報リンクが付いていました。

ここで言うロックとは、Androidが持っているスクリーンロック機能のことです。しかも端末のスクリーンロックが設定されていなければ使えません。スクリーンロックを設定していれば画面がOffになるとロックがかかるわけですから、このアプリの遠隔ロックにどれだけ意味があるのかちょっと疑問も感じます。使用中でも即座に画面ロックができるので、画面Offまでの時間が10分とか30分とかに設定している人には意味があるのかもしれませんが。

また、SMSで #WIPE#<セキュリティコード> というコマンドを送ると、端末を初期化します。これもAndroidの端末初期化機能を強制的に実行するものです。その他に、LOCATION というコードを送れば、位置情報を送り返してくれます。ただし、GPSが機能している必要があります。WIPEやLOCATIONは役に立つかもしれません。

このアプリには使いにくい面もあります。プロセスをKILLしたり、アンインストールしたりする時にセキュリティコードの入力が必要になるのです。これは結構めんどくさいです。また、F-Secure Anti-Theft for Mobile をアプリケーション管理からアンインストールしようとしても出来ませんでした。アンインストールはアプリ内のメニューから実行しなければいけないようです。

セキュリティコードの入力がめんどくさいのですが、とはいえ、いざという時にワイプできたり位置がわかったりするのは心強いので、インストールしておこうかなと思っています。これに加えて、Rootedな端末の場合は、ADBを使えないようにしておくことが重要ですよね。USBデバッグをOnにしっぱなしなことが多いので気をつけなければと思います。

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