小網代の森は、中心を流れる川に沿って森林から湿地、干潟、海へと連続して残されている、関東地方で唯一の自然環境なのだそうです。
大潮の日を狙って小網代の森にカニを見に行きました。
干潟にもたくさんのカニがいますが、森にもアカテガニというカニが住んでいます。夏の大潮の晩に母ガニが海に集まって幼生を放つのだそうです。今回は昼間だけなので幼生を放つところは見ていませんが、観察会のようなものも行われているようです。
大変な暑さが予想されたので8時前に到着しました。まだ人もいなくて静かな森を独り占めできました。鳥も撮るつもりでしたが、入り口近くでセッカを見かけた他は、スズメ、ムクドリ、ヒヨドリ、トビくらいでした。あと、歩いていたらコジュケイの家族連れに出くわしましたが、茂みの中で写真は無し。干潟にサギがまったくいないのにちょっとがっかりしました。
セッカ ー 小網代の森
ハンゲショウがあちこちに咲いていてきれいでした。
一応、アカテガニを探しながらいったつもりだったのですが、何も見ないまま干潟に着きました。干潟にはたくさんのカニがいました。ヤマトオサガニというカニがたくさんいました。ヤマトオサガニの写真を撮ったらシオマネキも写っていました。いろいろな種類がいたようですが、鳥がいないかどうか気になってカニの観察はおざなりになってしまいました。いま思うともっとよく見てくればよかった。
ヤマトオサガニ ー 小網代の森
干潟にサギはいませんでしたが、上空をトビがたくさん旋回していました。
干潟に川が流れ込むところの沢では、スズメの群れが水浴びをしていました。見ているとムクドリもやってきて水浴びしていました。やっぱり暑いからな。みんな気持ちよさそうだった。
沢で水浴びをするスズメ ー 小網代の森
森でアカテガニを見ていないので少し戻って探すことにしました。少し森に戻ると川の向こうに穴がいっぱい空いていたので、これがカニの巣穴かと思ってとりあえずパチリ。穴だけ撮ったつもりが、あとで写真を見てみるとちゃんと穴にカニがいました。もっと良く見て探さなきゃいけなかったんだと反省。
アカテガニの穴 ー 小網代の森
もう少し戻ると道の脇でガサガサいう音がしたので見てみると、カニを発見。色が薄いのでなんだろうと思ってとりあえず写真を撮りました。
あとで調べてみるとアカテガニの子供です。子供のうちは色が薄いのだそうです。
子供のアカテガニ ー 小網代の森
大人のアカテガニも見つけましたが暗がりでうまく写真が撮れませんでした。おまけに穴に逃げ込んでしばらく待ったけど二度と出てきませんでした。