Xperia が Android 1.6なわけは?

NTT DoCoMoから Xperiaが発表されました。発表の夜にタッチ&トライイベントもあり、TwitterやYoutube、Blogでの報告がたくさんあり楽しいですね。ところで、Xperiaはなぜ Android 1.6なのでしょうね。11月発売のDroidが2.0、1月発売のNexus Oneが2.1なのに。

あくまで私の個人的な推測ですが、Xperiaはオープンソースを使ったソニエリ独自の開発なのではないかと思うのです。

[追記] XperiaがGoogle Experienceモデルでないことは確かですが、ソニエリはOHAのメンバーなので事前にソースにアクセスできたかもしれません。先日、Xperiaのタッチ&トライに行ってきましたが、画像ファイルをBluetoothで転送するところのUIはNexus One(Android V2.1)にそっくりでした。ここは先行して取り込んだのかもしれません。

Android 1.6がオープンソース化された 9月から取り込みを開始したとすれば、Xperia X10としてイギリスで昨年秋に発表した時点で出来がいまいちだったことや、発売が2010年春になってしまったこととのつじつまは合います。また、Xperia に Googleのロゴが無く Google Experienceモデルではないこととも合います。

では、DroidやNexus Oneはなぜ Android 2.0 だったり 2.1 だったりするのでしょうか。

カスタムROM開発をウォッチしている人や、実際にAndroidのソースを落として何かしている人ならわかると思いますが、Androidはオープンソースといっても常に最新のソースにアクセスできるというわけではなく、ソースが公開されるのは各バージョンの最初のモデルの発売前後です。この、最初のモデルを開発しているベンダーは当然、公開前のソースコードを使って開発しています。個人的な推測ですが、これができるのは Google Experienceモデルを開発することが条件なのではないでしょうか。

Andy Ruginが3種類のAndroid 端末について説明したEngadget の記事 から引用します。

Google-free: Free to download version of Android without Google applications like Gmail or Google Calendar. Access to Android applications is at the whimsical fancy of the manufacturer.
Strings attached: Same as above but manufacturers sign a distribution agreement with Google and pre-install the Google applications.
The Google Experience: Phones featuring the Google logo with all Google apps installed and includes unrestricted access (neither the carrier nor handset maker can block applications they find objectionable) to the Android market.

Xperia は上記のStrings attached に相当する端末ではないかと思うのです。

だからといって、実際にソニエリがAndroid OSのどのバージョンにいつアクセスできるようになったのかはわかりません。オープンソースになってから取り込んだので遅れたのか、独自UIを作り込んだせいで遅れたのか。もちろん、本当のところはわかりません。

PAGE TOP