AndroidのGPS精度を測ってみた

国土地理院が管理する測量用の水準点というものがあちらこちらにあり正確な座標がわかります。水準点の情報は以下のページで閲覧することができます。

国土地理院の基準点成果等閲覧サービス

逗子市内にも何カ所かあります。普段はまったく気にしていなかったのですが、ちょっと行ってみてくることにしました。ついでにAndroid端末を持って行ってGPSのlogを取ってきました。

上記の国土地理院のサイトで適当な水準点を探して行ってみました。

赤く「水準点」と書かれた立て札と、そばに丸い大きな石がありました。現在の水準点はマンホールのような蓋で保護されているようです。

水準点の真上は車の通行の邪魔になりそうなので、とりあえず丸い石の上に機器を並べてGPS測位してみました。
横に郵便ポストと住宅の塀があるため水準点でのGPS測位環境としてはあまりよくない気はします。持って行ったのはSC-02C、Nexus 7とずっと昔に買ったソニーのGPSロガー(GPS-CS1K)です。

NMEA形式でログを記録できるアプリを探して、GPS Status βというアプリを見つけて使いました。NMEA形式のログの解析には、NMEA Monitor を使いました。

GPS Status β:
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.ne.hatena.neetlabo.GpsStatus

NMEA Monitor:
http://homepage2.nifty.com/k8/gps/

【1】SC-02C

2drms が 13.7mくらいです。(2drmsがNメートルならば、測位結果の95%が半径Nメートルの円内に入るという意味です)

使用衛星数は平均4.8個でした。

【2】Nexus 7

2drmsが12.5mくらいです。あまり変わりませんでした。Nexus 7は準天頂衛星システムみちびき(QZSS)に対応していますが、あいにく測位した時間帯はQZSS衛星の位置が悪くて使えませんでした。

使用衛星数は平均6.6個でした。筐体が大きい分、GPSアンテナが大きくとれるのではないかと思います。

【3】Sony GPSーCS1K

2drmsが23mと倍くらい悪い結果でした。使用衛星数は平均3個でした。まあ、一昔前のデバイスですからねえ。

ところで、NMEA Monitorで2DRMSを求めるときに真の座標値を入れることができなくて、どうやら平均値との差で計算しているようです。つまり、どこで測位しようが同じだったのですが、それだけではなんなので水準点の座標値との差分で自分で計算してみました。水準点の座標との差分で計算するとSC-02Cの結果が13.2mとなり、それほど変わりませんでした。

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