PPSを使ったNTPサーバのためのカーネル設定

この記事はかなり昔のものです。最近のカーネルは最初からPPS対応になっており、カーネルの作り直しはしないでそのまま使えます。精度はオフセットが±20μsの範囲に収まる程度です。

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Raspberry Pi を使って Stratum-1 NTPサーバを動かしています。

GPSのPPS信号を使った Stratum-1 NTPサーバの作り方

この記事のコメント欄で”のべろ”さんという人に教わったのですが、PPS用のカーネル設定がまだ不完全でした。教わった通りやってみると、なんと精度が20倍くらい高くなりました。

Tickless System をOFFにするとよいとのことで以下のページを教わりました。

http://bugs.ntp.org/show_bug.cgi?id=2314

PPSとカーネルの設定について調べてみるといくつか参考になるページが見つかりました。カーネルのバージョンが3.10だとちょっとConfigurationの仕方が異なるようです。以下のページが参考になります。

Raspberry Pi, GPS and NTP

以下のようにカーネルの設定をします。

$ sudo make menuconfig を実行してカーネルコンフィギュレーションメニューが出たところで、General setup > Timers subsystem と進みます。

カーネル設定画面-Timer tick handling

Timer tick handling という項目があるのでさらに進み、Periodic timer ticks (constant rate, no dynticks) にチェックを入れます。

カーネル設定画面-Periodic timer ticks

ひとつ戻って、Old Idle dynticks config のチェックをはずし、High Resolution Timer Supportにチェックをいれます。

さらにひとつ戻って、Device Drivers > PPS Support と進みます。PPS kernel consumer support と PPS client using GPIO にチェックをいれます。

カーネル設定画面-PPS Support
これでOK。あとは前の記事で書いたようにカーネルイメージを作成し、Raspberry Piを再起動します。

これでしばらくデータを取ってみました。以下のようになりました。1000ns のオフセットをかけてあります。中央の1000のラインが0で下がマイナス、上がプラスです。だいたい±500ns の範囲内に入っています。

カーネル設定後のNTPデータ

まだこの他に、CPUガバナーの設定とシリアル通信のLatency の設定をするとさらに精度があがるそうなので、そちらもやってみます。

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